ファミコン

多分、小4くらいのときのこと。

俺の1個下の後輩に
岡本よしゆき君(名前の漢字忘れたごめん)という子がいた。
よしゆき君の家は徒歩1分くらいのトコにあって、
だからか当時はよく俺の家に遊びにきていたと思う。

ある日、2人で一緒にファミコンやってて、俺がドラクエやり初めた。
レベル30くらいまで進んでてさ。
レベル30っていったらおそらく3~4週間くらいは
没頭してやっと辿り着いたぐらいのレベルで、
そりゃあその数週間で起こった旅の数々に思い入れありまくりだったんだけど、

よしゆき君が間違ってファミコンを蹴っちゃって、
そしたら画面が一瞬で暗くなって。
電源入れなおしたら、
めっちゃ進めていたその冒険の書のデータが消えちゃってた。

その時、自分がどんな態度をとったか、
昔のことだからあんまり覚えてないんだけど。
おそらく茫然としてたと思う。
多分口にはしてないけど、心の中で
(俺の4週間の成果が…旅の思い出が…)とか思ってて、
それが顔に出てたと思う。幼かったし、泣きかけてたかもしれん。

てか、2人で遊んでんのに、
1人でしか遊べないロールプレイングゲームを始める自分も
どうかしてたんだと思うけど。

よしゆき君は多分めっちゃ謝ってたと思う。
記憶では、そのあとよしゆき君は一度も遊びにこなくなった。
お互いになんとなく敬遠しあう仲になって、
気づいたら会わなくなっていった。

当時はたかがゲーム、たかがファミコンなんだけど、

そのちょっとした間違い・態度が縁を切る、
もしくは切られるまでに繋がっちゃうんだなと思うと、いま考えると怖い。

それに大人になった今だからこそ
『ゲーム機を間違って蹴る』
『たかがゲームのデータが消えたことに対して嫌な態度をとる』って行為を、
ちょっとした対応の間違いや勘違いなどに置き換えると全然現実に起きること。

当時の俺が「全然気にしてないよ!ってか外に遊びに行こうぜ!!」とか
きちんと前向きに接してたら後悔しない人生だったかもしれない。

あとさ。

もしかしたら今の若者たち、
ゲームのデータがきちんとバックアップされる環境で育っただろうから
『頑張って進めたゲームのデータが消える』という
悲しい現実と向き合っていない。
それが理由で打たれ弱い人が多いのかもしれない、と思った。
考えすぎか。知らんけど。


人間関係ってこんなに脆くて
簡単に崩れるんだと気づくきっかけになった最初の出来事。

てかゲームがしたい。
あと人生のリセットボタン押したい。

は?

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