台本通り

人生にそんなに多くのドラマは必要ないと思う。
それこそ「ドラマや映画じゃないんだから」って台詞が
ドラマや映画でよく使われているように。


平凡が一番難しいと思う。
当たり前の日常が当たり前のように過ぎていく。
寂しい感じもするけどそれこそが一番平和だしなによりも安心する。
毎日毎日ドタバタと過ごすよりよっぽど精神が安定するしね。

「そんなの楽しくないじゃん」って思う人もいるかもだけど。
楽しいの基準なんて人それぞれだし、
おそらくそういった生活の中にも楽しさは少なからずあるし、
そういう生き方を望んでする人こそ、平凡な人生に数限りない楽しさを見出せる天才だと思う。

僕はこの1年で仕事をやめ、
関東に引っ越し、CDをリリースして、
全国を這いつくばりながら駆け巡ってきた。と思う。

初めましての知り合いがたくさん増えた。
私利私欲を擦り減らしつつ、ギリギリで何となく生きのばしてしまった感じ。
生き急ぐ必要なんて全くないのに。
自分の人生がロックな人生だなんて1mmも思っていない、
そんな一言で片付くなら苦労しない。苦労だらけだ。
平凡が良かった。なんて今更言えない。
自分で選んだ道だ。


新しい曲を作った。
作曲、俺。メロディもメインリフも曲構成も、俺。
歌詞はさくらいが書いてくれた。
僕はこの曲のイメージは「前向きな曲」くらいにしか伝えていなかったけど、
出来上がった歌詞を見ると予想を上回る良さだった。
良い、って簡単に口にするほど薄っぺらいものは無いけど、本当に良かった。
無表情の曲に感情が添えられたような感覚だった。

何度かさくらいが弾き語りで歌っていたり、
バンドでも3回くらいみんなの前で演奏もしている。
サビの歌いだし「わからないまま僕たちは歩いてゆくのさ」。
今の俺たちを歌っているような、そんな気がした。

少しだけ勇気が持てた。

コメント

このブログの人気の投稿

セルジオさん

ベリーウマーバ

明日は大阪