3回目の春

バンドを続けるって難しい、そうつくづく思わされた2019年だ。




バンドを辞める、休止する、と連絡が来た。
あとは「活動休止する」ってことをSNSか何かで知って、
こっちから連絡送ったこともあった。そんな1年。


普段飲んだり遊んだりしない、
友達とは言えないのかもしれないけどなんだか気にかけてた。
そんな同い年のヤツが多分いままでの生活のほとんどを費やしてきた、
ずっと続けてきたバンドを休止する、辞める。
それに対しての僕の感情は「つらい」っていうよりは、
「よく決断したな」って気持ちかも。
そして「年とったなあ俺たち」って純粋に伝えたいって思う、皮肉は一切なしで。

まだ叶えたかった目標とか
しがみついていた希望とか
数えきれないほど夢見た景色とか。な。
本当に本当にやるせない気持ちだ。

俺が追いつけなかったはずのアイツら、
一緒に戦ってきたアイツら。
 バンドを始めたばっかの頃。
先輩のバンドに混ざって、自分より一足も二足も先に、
俺と同世代くらいのバンドたちが輝いていた。
脚光を浴びているのを見て悔しかった。これは正直な気持ち。


みんな成功したかったわけじゃない。
みんな失敗したかったわけでもない。
そもそも成功とか失敗ってなんなんだって思うし、
もちろん、みんな「楽しいだけ」で良かったわけじゃない。



彼らに追いつきたかったけど、
当時の僕はただがむしゃらに、ただただやみくもにやるしか方法を知らなかった。
だから追いつけなかった。いや、本当は追いつく勇気がなかっただけかもしれない。
被害者面してずっと這いつくばっていただけかもしれない。

けどあの頃が楽しかったのは事実だ。彼らを追いかけ続けたあの日々は青春。
学生時代が最初の青春なら、それは間違いなく2度目の青春だった。





いい曲を作っても、いい歌詞を書いても、
バンドは1人では音を鳴らせないのかな。
「続けたくても続けられない」のではなく、
かといって「大人になった」って表現も超嫌いな俺たちにピッタリの言葉なんてないな。


偏屈な自分はこの歳になっても何かやらかしてみたい、
ってまだまだやり残したことだらけだからさ。
もう少し。あと少しだけやってダメならまぁしょうがないかと。

なんか今度ふらっと会って話そう。
いままでのことと、これからのこと。

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