家も職も失った

今日の11時半頃。
新しい元号「令和」が発表された。
しかし僕にとってはそんな出来事、
全然一大ニュースでもなんでもなかった。

今日の午後5時。
僕は7年住んだ家を引き払った。
自分にとっての超超スーパー大ニュースだ。


引っ越し作業には2日半くらい時間がかかったと思う。
多分15袋くらいゴミ袋にものを詰め込んだ。
大型ゴミに貼るシールは10枚くらい買った。
7年住んだ家には信じられないくらい使わなくなったものが散らばっていた。
正直マジで疲労困憊…。


クローゼットに仕舞い込んだまま全然出さなくなった衣類も、

かかとに穴が開いて履かなくなった頼りないスニーカーも、

前に組んでいたバンドの売れずに大量に残ったCDも、


全部ゴミ袋の中に入れた。
だけどその１つ１つに間違いなく思い出が染み込んでいてさ。
誰にも分からないような愛着とか、
誰にも分かってもらえないような儚さがまとわりついているんだ。
全然理解されなくてもいい。
僕の中で永遠に生きてくれればそれでオッケーじゃん。



いろんなことがあった狭い部屋。
本当にいろんなことがあったなぁ、って片付けながら思い返してしまったよ。


仕事も、そして家も1からスタート。
だけど僕には夢がある。

不器用な僕は、
焦っても上手くいかないことは知っているから、1歩ずつ始め直してみようと思うよ。
不安は消えないけどさ。